新生児の頃からよく寝る1才娘。一方、3才の息子は一貫して寝るのが下手です。
このように、人によって”寝る力”が異なる理由はなんなのでしょうか?
今日は「寝る力」を引き出すホルモンに着目して、”寝れない悩み”を解剖していきたいと思います。
メラトニンが鍵を握る
睡眠が苦手な息子は、神経発達症(発達障害)なのですが、2020年、息子のような神経発達症を抱える子どもたち用の新しい睡眠薬が承認されました。(※息子は幸い薬を服用するほどではありません)
この薬は、メラトニンという体内時計を司るホルモンで、アメリカではサプリメント感覚でドラッグストアで購入できるほど一般的なものです。
各学会から保険適応の要望が出され、ようやく日本でも睡眠障害に悩む子どもたちが服用できるようになったのです。
生まれつきメラトニンの分泌が下手な子たち
息子は、神経発達症の中でもASD(自閉症スペクトラム)ですが、ASDの子は60%〜86%が睡眠障害を抱えると言われています。※(1)
また、神経発達症の中でもう一つ有名なADHDの子たちも73.3%に睡眠に問題を抱えているそうです。※(2)
彼らが睡眠の問題を抱える理由の1つに「メラトニンの分泌がうまくいっていない」ということが挙げられます。
だからこそ、メラトニンを薬として服用すると、睡眠の問題が改善するのです。
歳を取るとメラトニン量が減る
さて、そんなメラトニンですが残念ながら10代をピークに、分泌量が大幅に低下します。通常だと、夜、急速にメラトニンが分泌され睡魔が襲ってくるメカニズム。
メラトニン量が減るということは、なかなか寝付くことが出来なくなるのです。歳をとったら眠れなくなった。という悩みは、このためなんですね。※(3)
さらに睡眠不足は、メラトニン分泌を妨げるため、
歳をとってメラトニン分泌量が減る
↓
睡眠不足になる
↓
さらにメラトニンの分泌量が減る
という悪循環に陥ってしまう可能性すらあるのです。
あなたが悪いわけじゃない
メラトニンの分泌を促すために有効なのは
朝、陽の光を浴びる
日中、適度な運動をする
夜、光を浴び過ぎない
などと言われています。
でも、このように模範的な生活習慣をしても、寝れない時は本当に寝付けないですよね(※息子で経験済みです)。
睡眠の悩みには、生活習慣を整えるよう促す記事が多いので、真面目な方は「眠れないのは自分の努力不足」と捉える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、加齢による眠る力の低下は、メラトニン減少という生理的な現象によってもたらされるもので、努力不足の結果ではありません。
ヨガやストレッチはいかが?
では、どうしたらいいのでしょう?「寝れない」というのは、反対に言えば「活動できる時間が増える」ということでもあります。
その時間を使ってヨガやストレッチに取り組むのはいかがでしょうか?
慢性的な不眠症に悩む方が毎日ヨガを取り組んだところ、寝るまでの時間が2.6時間から1.9時間に減少した、という研究もあります。※(4)
睡眠の改善だけでなく、
メンタルの安定
更年期障害の症状改善
生活習慣病の予防
など、様々な副次的な効果も期待できます。
寝れないが故に出来た、新たな時間。それを有効活用して、あなたのパフォーマンスを取り戻すきっかけになったら嬉しいです。
参考文献
(1)Annio Posar et al. Pediatr Ann. 2020;49(6):e278-e282.
(2)Valerie Sung et al. Arch Pediatr Adolesc Med. 2008;162(4):336-342.
(3)米井 嘉一(2019),抗加齢医学入門 第3版,慶應義塾大学出版会
(4)古宮 昇(2011),ヨガの心理的効果についての調査研究,カウンセリング研究, 44, 2
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